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武蔵野稲門会は武蔵野市を中心とした早稲田大学OB・OGの交流の場です



早稲田大学校友会武蔵野稲門会

俳句・川柳の会

世話人:<俳句稲穂会>川島 隆慶 
                
    <川柳稲穂会>太田 資暁 
                 

◆2014年8月に発足した会です。
 <俳句稲穂会>・2ヶ月毎に第三水曜日に開催。
 <川柳稲穂会>・4ヶ月毎に開催。
◆参加費 : 100円/回(コピー、お茶代)

◎入会希望の方は、世話人までお願いします。

■次回予定

 <俳句稲穂会>  -令和6年 月 日(水)
                 
 <川柳稲穂会>  - 令和6年8月27日(火)  兼題「 あつい 」


◆「川柳稲穂会」開催(2024年4月2日御殿山コミセン)

 
●兼題「ひらく」

 ○酒飲みの申し開きは聞かぬ妻         鈴木康之

●自由句

 ○ふるさと(祖国)に 活劇拓くか⁉ 尊富士   片岡冬里

 ○勧めたい議員にサプリDHA          田坂忠俊

 ○ものぐさを晴耕雨読と言い訳し         諸江昭旦

 ○戦いの 続く道 人の原罪           星田正風

 ○盗作をしたくなるほどできぬ句が       小坂 強

 ○飛び乗れば視線が怖い専用車         森川紀一

 ○労使間昔春闘今春風             市川 毅

 ○これからは逆さに見よう星取り表       太田資暁
   
 ○全国の「大谷さん」ちょっと得意顔      鈴木康之
 


◆「川柳稲穂会」開催(2023年12月6日御殿山コミセン)

 
●兼題「すきま」

 ○金婚は隙間埋めての成果なり      市川 毅

●自由句

 ○高齢化親子で年金暮らし増え      諸江昭旦

 ○地下の闇!三神の憎・愛 地獄沙汰!  片岡冬里

 ○両手上げ満員の中身を守る       森川紀一

 ○国会でスマホダメとは二流国      太田資暁

 ○林さん現実の怪ネタにしな       市川 毅

 ○いくつまで 生きる我かと 思案する  小坂 強

 ○聞く耳に 届かぬ民の 生活苦     星田正風

 ○議員さん手当アップはすぐに挙手    田坂忠俊
 

 

◆「川柳稲穂会」開催(2023年8月29日御殿山コミセン)

 
●兼題「恋」

 ○週刊誌 色恋だけで 銭になり     太田資暁

●自由句

 ○連戦を避けて間遠な 甲子園      市川 毅

 ○長髪が坊主を凌駕甲子園        森川紀一

 ○少年の 女神輿に 懸ける水      諸江昭旦

 ○阿波踊り 赤いけだしに 胸躍り    星田正風

 ○四つん這い 爺見て笑う孫と婆     片岡冬里

 ○マウイ火事 ハワイ航路が 泣いている 太田資暁

 ○チコちゃんに 八十足して 誕生日   小坂 強

 ○理事長もマッチョ体質に眼が眩む    田坂忠俊

 


◆「俳句稲穂会」令和5年8月16日開催(本町コミセン)

 
 ○虫鳴くや視野の欠けゆく目に薬       幸子(中村幸子)
      *聴覚はとても良いのですが

 ○烏一羽熟柿の権利主張せる         麟太(川崎大八)
      *一羽が他を寄せつけない

 ○日当たりの庭畑見ゆる障子張り       宏治(池田宏治)
      *秋日和

 ○ルビコンを渡りし話し生身魂        房子(轟房子)
      *人生の大決断

 ○稲妻や夕餉のメニュー即決す        つよし(市川毅)
      *まったなし

 ○擦り傷の三人帰る秋夕焼          秋雲(川島隆慶)
      *小さい頃の思い出

 ○やはらかな光差し込む障子貼り       利雄(塚川利雄)
      *貼り終えて一息

 ○雲の峰踏破した山あの辺り         秀至(中島秀至)
      *元気だったころ
   
 ○刃渡りの冷気の走る大暑かな        正風(星田正)
      *瀬戸内海の大山祇神社の宝物殿
   


 

◆「俳句稲穂会」令和5年6月21日開催

 
 ○麦笛で呼び合うてゐる下校の子       幸子(中村幸子)
      *こんな日もあった

 ○地震(ない)の浜やませの晒すもやい船   正風(星田正)
      *東北地震を悼む

 ○黙々とやませの跡の農作業         つよし(市川毅)
      *百姓魂

 ○かの夏や六は太(ふとし)の背番号      麟太(川崎大八)
      *中西太は早慶戦を見て西鉄へ
   
 ○湖に妖精の舞う初夏の夢          秀至(中島秀至)
      *シェークスピア

 ○香水の一滴胸のほくろへと         房子(轟房子)
      *香水をちょっと

 ○紫陽花の私鉄沿線雨楽し          利雄(塚川利雄)
      *待ち合わせ

 ○かき氷母の実家はなほ遠く         秋雲(川島隆慶)
      *いちごシロップ
   


 

◆「俳句稲穂会」令和5年4月19日開催。

 
 ○初蛙にしてはや声を争へる         幸子(中村幸子)
      *命をつなぐ戦い早も

 ○おかっぱもんぺの杏子逝く花の下      正風(星田正)
      *寂しい限りです 合掌

 ○軽やかに飛び出す一歩厩出し        つよし(市川毅)
      *待ってたよ

 ○初音聞く御岳詣の道すがら         宏治(池田宏治)
      *御師の宿
   
 ○対局を前に二つの桜餅           麟太(川崎大八)
      *王将戦

 ○山あいの集落萌黄の中にあり        秀至(中島秀至)
      *山あいの春

 ○地虫出づ小諸句会へいざ我も        房子(轟房子)
      *コロナも終わった

 ○根分けして花壇見回り意気高し      塚川(塚川利雄)
      *頑張れよ
   
 ○南洲翁墓に侍る桐野や春暑し        秋雲(川島隆慶)
      *西郷と同志



◆「川柳稲穂会」開催。(2023年4月18日御殿山コミセン)

 
●兼題「春」

 ○春の席マスク外して君は誰      諸江昭旦

●自由句

 ○なにもかも高高高や かかあ天下   星田正風

 ○後ろ盾亡くして孤立左様奈良     市川 毅

 ○闇市も今では名所吉祥寺       小美濃隆

 ○ペパーミル禁止するバカ高野連    太田資暁

 ○大谷の 最後の一球 夢に見る    小坂 強

 ○太りたし後期高齢また痩せて     片岡冬里

 ○秒読みでついて行けないJアラート   田坂忠俊

 ○老夫婦百円ショップで指輪買い    諸江昭旦

 ○女子会は聞く耳持たず喋るのみ    森川紀一

   

◆「俳句稲穂会」令和5年2月15日開催。

 
 ○まんさくやさつさと過ぐる歩こう会     幸子(中村幸子)
      *早春の日に元気な歩こう会

 ○余寒ものかはリスキリングの老学徒     正風(星田正)
      *まだ若いぞーの老いの一徹

 ○松の内濁世の中のゆとりかな        つよし(市川毅)
      *平和が一番

 ○わかさぎを炙りつつやる一人酒       宏治(池田宏治)
      *松江
   
 ○行き過ぎてまんさくの黄と思いけり     麟太(川崎大八)
      *あれ?まんさくだ

 ○さよならの手を振る人は雪女郎       秀至(中島秀至)
      *また来てね

 ○釣られたる公魚二尾の重さかな       房子(轟房子)
      *小さな魚にも命

 ○春めくや北國街道十割(とわり)蕎麦    秋雲(川島隆慶)
      *蕎麦で一杯


  

◆「俳句稲穂会」令和4年12月21日開催。

 
 ○酒屋兼米屋の万両大粒に       幸子(中村幸子)
      *代々栄えている馴染みの店

 ○兼六園縄の香高く冬構え       つよし(市川毅)
      *兼六園

 ○空晴れて風の木の葉を舞はせたる   宏治(池田宏治)
      *風の木の葉

 ○坂道同好会幽霊坂を小六月      秋雲(川島隆慶)
      *上り下り
   
 ○庭石は黙して語らず去年今年     秀至(中島秀至)
      *顔に見えて

 ○去年今年目盛り変わらぬ体重計    さはる(栗間早春)
      *痩せなきや

 ○二階まで皇帝ダリヤ突っ立って    麟太(川崎八大)
      *高く上から見下ろすように

 ○老々の小春日和や烏鷺三昧      正風(星田正)
      *一杯



◆「川柳稲穂会」開催。(2022年12月6日御殿山コミセン)

 
●兼題「武蔵野」

 ○武蔵野の雑木林は今いずこ      森川紀一

●自由句

 ○マスクでもイーロンなれば異色なり  市川 毅

 ○兵道は死ぬことにありとプーチン師  田坂忠俊

 ○ドーハ歓喜鬼神森保・マラドーアン  片岡冬里

 ○寝込まれて気付くワイフの有難さ   森川紀一

 ○背を伸ばし生きては来たが腰曲がり  諸江昭旦

 ○マイペースプーチンさんとゼレンスキ 小美濃隆

 ○ゴミ出し日カラスも曜日を知っている 太田資暁

 ○枯葉舞う路をゴロゴロ転がりたい   小坂 強

 ○将棋倒しの閣僚更迭岸危うし     星田正風

  

◆「俳句稲穂会」令和4年8月17日御殿山コミセンで開催。(2022年8月17日)

 
 ○八月の病院しづかに混みあひぬ      さはる(栗間早春)つよし
      *どこの病院も「蜜」なのに黙

 ○社務所なき社にひょいと草の花      麟太(川崎大八)
      *茅場町の神社に毎日参詣

 ○水もらい喜々と回れる釣忍        毅(市川毅)   
      *ツリシノブの五感が大好き

 ○繰り返すダッシュ残暑の競技場     宏治(池田宏治) 
      *青年
   
 ○薬効のありと卒寿の温め酒        秋雲(川島隆慶)
      *桃源郷に遊ぶ

 ○しみじみと凡庸語る温め酒         英至(中島秀至)
      *何が自分らしいのか

 ○草の罠潜んでゐそう草の花         幸子(中村幸子) 
      *子供の頃の思い出

 ○無言館情念の画布草の花         正風( 星田正)
      *戦没学徒(画学生)の生命への希求



◆「川柳稲穂会」開催。(2022年8月23日御殿山コミセン)

 
●兼題「独裁者」

 ○人生の末路は哀れ独裁者      諸江昭旦

●自由句

 ○拒否権を悪用正義無き世界     市川 毅

 ○食後にはデザート無くてクスリだけ 諸江昭旦

 ○故郷で出会う友は墓の中      田坂忠俊

 ○日本海ミサイル屑でゴミたまる   小美濃隆

 ○咳こんで視線が痛い電車内     片岡冬里

 ○狙撃犯唯一の功績カルト切り    太田資暁

 ○逆転はどうか巨人は今日も負け   小坂 強

 ○統一のお陰で自民バラバラに    森川紀一

 ○こたえるなー差額ベッドの夏過ぐる 星田正風


◆「俳句稲穂会」令和4年6月15日御殿山コミセンで開催。(2022年6月15日)

 
 ○若竹や見上ぐる先も青き空       つよし(市川毅)
      *紺碧の空

 ○神輿発つ踊り出すかの足捌き      幸子(中村幸子)
      *リズムある足捌き

 ○走り梅雨血液検査日告知さる      麟太( 川崎大八 )   
      *結果は?

 ○まくなぎの修羅場を抜けて威をただす 早春(栗間早春) 
      *紳士の見出しなみ
   
 ○嫌はれてまくなぎ群れる他は無し    秀至 (中島秀至)
      *あはれなまくなぎ

 ○薙刀の少女一団立夏かな        秋雲(川島隆慶)
      *少女達の夏

 ○湯上がりの夕餉の卓の冷奴        宏治(池田宏治) 
      *ビールもつけて

 ○めまとひの只中にあり恋心       正風( 星田正)
      *燃え上がる恋



◆「俳句稲穂会」令和4年4月20日御殿山コミセンで開催。(2022年4月20日)

 
 ○啓蟄や人は律儀に菰外す         つよし(市川毅)
      *季節は巡る

 ○原っぱに棚田の名残り揚雲雀      幸子(中村幸子)
      *春の野と思ったのに

 ○帰りしなすいっとバレンタインの日   りんた( 川崎大八 )   
      *今までにない高級品

 ○亀鳴くや夫と比べる生命線        さはる(栗間早春) 
      *どっちが先?
   
 ○花時の雨となりけり山の宿       秋雲(川島隆慶)
      *花に雨

 ○天かすをすする日永のたぬき蕎麦     宏治(池田宏治) 
      *深大寺

 ○三曲に酔いしれる亀鳴きにけり      正風( 星田正)
      *春爛漫の季節 日本古来の音楽の三極に酔った亀さん



◆「川柳稲穂会」開催。(2022年4月19日御殿山コミセン)

 
●兼題「世代交代」 又は、「働き蜂」

 ○鞭打って 働きバチを まだしてる     小坂 強

●自由句

 ○何でまた 舌をかみそな 四股名かな    太田資暁

 ○恐ろしや(ロシヤ)正義も仁義もなき地獄! 片岡冬里

 ○透け透けの己(おのれ)のフエイク棚に上げ 市川 毅

 ○忘れ物 取りに帰って また忘れ      諸江昭旦

 ○寅年に 虎が()連敗 猫のごと     小坂 強

 ○北京五輪ニュー冷戦の戦場に        田坂忠俊

 ○平和ボケ緊張高めるオミクロン       小美濃隆

 ○ナチ撃退 亡霊相手の狂い咲き       星田正風

 ○恋文は朝読み返しゴミ箱へ         森川紀一


◆「俳句稲穂会」令和4年2月 誌上通信句会開催。(2022年2月16日 通信)

 
 ○受験子よ自信が決め手サクラサク     つよし(市川毅)
      *合格通知は電報で

 ○スイートピー旅のパンフの束で来る    幸子(中村幸子)
      *春到来。どっさりと来る旅のパンフ

 ○鶯の鳴けばぴくりと馬の耳        さはる(栗間早春)
      *春の気配はあちこちに・・・

 ○面白し2日は駅伝はたラグビー      りんた(川崎大八)
      *応援は権田坂と国立で
   
 ○採りたての和布売る声朝の市       秋雲(川島隆慶)
      *朝市の活気

 ○屋根道やうぐいすの声ひもすがら     宏治(池田宏治)  
      *八王子の山道

 ○風の痛み生死(しょうじ)離るる初読経  正風(星田正)
      *永平寺の早朝の勤行


◆「俳句稲穂会」12月度句会開催。(2021年12月15日 本町コミセン)

 
 ○冬ざれや命静かにつながれて      つよし(市川毅) 
      *時機を待つ

 ○白鳥と同じ日向に御昼かな       さちこ(中村幸子)  
      *この上なく贅沢な一時でした

 ○一球に魂を入れ穂洲忌         麟太(川崎大八) 
      *学生野球の父

 ○初時雨乞われるままの長居かな    さはる(栗間早春) 
      *乞う人いればこそ
   
 ○愛は修羅寂聴逝くや小春空      秋雲(川島隆慶) 
      *生き切った

 ○足元の鳩のうかがふ日向ぼこ      宏治(池田宏治)  
      *閑居

 ○冬ざれや生(しょう)を明らむ嘗胆   正風(星田正)
      *冬来たりなば春遠からず


◆「川柳稲穂会」開催。(2021年12月7日御殿山コミセン)

 
●兼題「政治家」

 ○菅総理 辞めたからこそ 評価され   太田資暁

●自由句

 ○夢のなか 名句浮かぶが 醒めてなし  小坂 強

 ○小遣いに我らも欲しい文通費      田坂忠俊

 ○オミクロン株の値上がり願い下げ    諸江昭旦

 ○ギリシャ文字コロナのお陰で知識増す  森川紀一

 ○不合格 またもや唖然!!宮内庁    片岡冬里

 ○スローガン党名にして全滅す      市川 毅

 ○いつのまに薬の数が増えていく     小美濃隆

 ○電柱の 地下化反対 愛犬家      太田資暁

 ○年金の給付日のみが安息日       星田正風


◆「俳句稲穂会」10月度句会開催。(2021年10月20日 本町コミセン)

 
 ○万歩計見る楽しみや草紅葉       つよし(市川 毅) 
      *おつかれさま

 ○坐れよと凭れよと岩残る虫       さちこ(中村幸子)  
      *晩秋のひと時を憩う

 ○落武者を癒やせたりしやましら酒    麟太(川崎大八) 
      *関ケ原でやぶれた石田三成はきっと癒されたにちがいない

 ○虫すだく厩舎の闇のやはらかさ     さはる(栗間早春) 
      *馬も夢をみるかしら
   
 ○車座で不老を語るましら酒       秋雲(川島隆慶) 
      *酒は飲むべし

 ○もう一軒夜寒の街の一人酒       宏治(池田宏治)  
      *夜寒

 ○速足(トロット)の馬上の新人竹の春     正風(星田正)
      *成蹊大学馬術部新入生の乙女たちの颯爽たる騎乗ぶり


◆「川柳稲穂会」開催。(2021年8月27日御殿山コミセン)

 
●兼題「オリンピック・五輪」

 ○マスコミの手のひら返し金メダル    森川紀

●自由題句

 ○竪琴の音(ね)は砲弾にかき消され    小坂 強

 ○粛清で官僚細るスガーリン       田坂忠俊

 ○ワクチンの接種が済んだ何やろか    小美濃隆

 ○案の定しどろもどろの名古屋弁     市川 毅

 ○俺の場所 ステイホームで何処にある  片岡冬里

 ○冬の季語マスク今では季節無し     森川紀一

 ○ステイホーム 焼酎疲れにうつ発症   星田正風

 ○老夫婦 濃厚接触 懸念なし      諸江昭旦

 ○民捨てて 後は知らぬと 大統領    太田資暁


◆「俳句稲穂会」8月度句会開催。(2021年8月18日御殿山コミセン)

 
 ○良き土に一穴三粒大根蒔く       さはる(栗間早春)
         *菜園ではもう秋の準備

 ○無言館の剥落裸婦画八月来       秋雲(川島隆慶) 
         *戦没画学生の思い

 ○八月や暦を煽る風の吹く       幸子(中村幸子) 
         *八月は一日一日 日々重い

 ○雄町米の山田錦の新走り        麟太(川崎大八) 
          *お酒は雄町米 山田錦それぞれによって味わいがある 今年は?
   
 ○地平線をデコボコにして土用波    つよし(市川 毅)
         *波の高さを誇張

 ○民宿の舟虫ぞろとお出迎え      宏治(池田宏治)  
         *帰郷

 ○今日こそはと腹をくくりて新走り    正風(星田正)
         *意気込みだけ?


◆「俳句稲穂会」6月度句会開催。(2021年6月16日御殿山コミセン)

 
 ○夏鶯啼くたび風のあたらしく       幸子(中村幸子)
         *転居先甲府から~涼風を呼ぶ夏鶯の声

 ○時刻む物を手許に白夜かな        つよし(市川 毅)
         *Time is money

 ○青嵐少年棋士の勝ち続け         麟太(川崎大八) 
         *神の一手

 ○大橋に日傘の人とすれ違う       宏治(池田宏治) 
          *多摩川支流にて
   
 ○木曽駒の飛び跳ね行くや青嵐      秋雲(川島隆慶)
         *木曽駒の青春

 ○赤裂けの少年の膝夏来る         さはる(栗間早春) 
         *みんなに元気な夏を!

 ○里山に来たりし遊子芥子坊主        正風(星田正)
         *一茶伊予の国'(作者の故郷)に遊ぶ


◆「俳句稲穂会」4月度句会開催。(2021年4月21日本町コミセン)

 
 ○おかっぱの目玉くりくりシャボン玉     ひろはる(池田宏治)
         *遠い思い出

 ○目刺し焼く後ろ姿の妻老いぬ         つよし(市川 毅)
         *感謝

 ○フレッド・アステアのタップ軽やか燕飛ぶ  秋雲(川島隆慶) 
         *アステアは凄い

 ○春一番それは私と球音と          麟太(川崎大八)
          *球春到来
   
 ○綿シャツのしわに映れる若緑        さはる(栗間早春)
         *コロナ下の緑の癒し

 ○花びらを来て一花なき奥の院         幸子(中村幸子) 
         *華やかさと深閑

 ○筍や黒子・白子と堀り分けり        正風(星田正)
         *筍で一盃


◆4月9日フィジカル・ディスタンスをとって御殿山コミセンで「川柳稲穂会」開催。(2021年4月9日)

 
●兼題「亭主・あるじ」

 ○孫たちは 家内があるじと 仰ぎ見る     太田資暁

●自由題句

 ○春の星 平均余命を 数えけり       星田正風

 ○外出が 怖いと冷凍 ばかり食う      諸江昭旦

 ○忖度に疲れ果てたか慰労会         田坂忠俊

 ○リモートも手慣れた姿新学期        片岡冬里

 ○ステイホーム すればするほど フレイル化 太田資暁

 ○外出は不要不急と酒浸り          市川 毅

 ○文春に書かれてみたい気もするが      小美濃隆

 ○打って良し 投げても良しの 二刀流    小坂 強

 ○目覚ましを布団でくるむ朝寝坊       森川紀一


◆「俳句稲穂会」2月度句会開催(2021年2月17日本町コミセン)

 
 ○カップルの漕ぐ艪に追はれ春の鳰       幸子(中村幸子)
         *春めいた日の井之頭

 ○密避けて独り吟ずる初稽古           つよし(市川 毅)
         *初心に返る

 ○”踏むがいい“棄教者たれと主の御声      麟太(川崎大八) 
         *仏の広大無辺に通づ

 ○四五羽来て枝に縺(もつ)るる恋雀      宏治(池田宏治)
          * ~春~
   
 ○麦踏の頭上に近くドローン飛ぶ        秋雲(川島隆慶)
         *近代農業

 ○時短八時下げる暖簾に別れ雪           さはる(栗間早春)
         *時短・自粛は辛い

 ○楪(ゆずりは)や古民家青く彩りぬ       正風(星田正)
         *新旧代々譲り継ぐ


◆「俳句稲穂会」12月度句会開催(2020年12月16日本町コミセン)

 
 ○一葉なき木々に名札の寒さかな         幸子(中村幸子)
         *寒々とした公園

 ○ズームにて集ふ勤労感謝の日          つよし(市川 毅)
         *ズーム様々

 ○日だまりのはなしは餅に及びけり        宏治(池田宏治)
         *丸もち、角もち

 ○ロッカーに置かれしままの古暦         麟太(川崎大八)
          *年末まで引き取られず
   
 ○大根干す人の声あり峡の村           秋雲(川島隆慶)
         *声が聞こえる

 ○かりそめの駆け落ちの朝根深汁          早春(栗間早春)
         *根深汁の味の深さよ

 ○イヨマンテ マイノリティの叫びなり      正風(星田正)
         *少数民族アイヌの熊祭り


◆12月7日久しぶりに南町コミセンで一堂に会して「川柳稲穂会」開催。(2020年12月7日)

 
●兼題「嫁」

 ○連れ合いを 嫁というには 老けすぎた   太田資暁

●自由題句

 ○いざ行かん Go To Heaven 年金者     田坂忠俊

 ○コロナ禍に堪えた一年虎落笛(もがりぶえ)  星田正風

 ○定年後テレビ二台は必需品          森川紀一

 ○飛ぶ鳥を 見習い給え トランプさん     小坂 強

 ○聞かれても説明できぬニューライフ      諸江昭旦

 ○国の恥レイムダックの悪足掻き        市川 毅

 ○さあ風呂だ 裸になったが お湯が無い    太田資暁

 ○岩盤も 綻び出たか 錆地帯         片岡冬里

 ○ひとひねり苦労が肥やし川柳(かわやなぎ)   小美濃隆


◆「俳句稲穂会」10月度句会開催(2020年10月21日本町コミセン)

 
 ○雲抜けるたびに大きく今日の月 幸子(中村幸子)
         *今年の名月は見事でした

 ○在りし日の姿眼間(まなかい)菊枕 つよし(市川毅)
         *追憶!

 ○生姜摺り下ろす一人の夕べかな 宏治(池田広治)
         *秋夕べ

 ○菊酒の幸あやからむぐいと飲み 麟太(川崎大八)
          *食用の菊はデパ地下で
   
 ○秋夕焼け佐渡へと向かふ定期船 秋雲(川島隆慶)
         *佐渡の夕焼け

 ○月天心わだちにはまるジープかな 早春(栗間早春)
         *内モンゴルの月煌々

 ○菊枕今日生きし身を愛おしむ 正風(星田正) 
         *今日も生きていた


◆「俳句稲穂会」誌上にて8月度句会開催(2020年8月)

 
 ○色褪せし朝顔を折る片思い     麟太 (川崎大八)
         *ふ~ん?!

 ○土砂瓦礫挑むユンボの酷暑かな   さはる (栗間早春)
         *コロナに酷暑の被災地を想う

 ○温故とや「方丈記」手に今朝の秋  正風 (星田正)
         *次々に襲ってくる災厄に方丈記を読み返す

 ○設計図通りか蜘蛛の網模様     つよし (市川毅)
          *人智の及ばない蜘蛛の知恵を想像
   
 ○ただならぬ暑さ八月十五日    広治 (池田広治)
         *大変な一日

 ○暗がりにしずかに熟るる水蜜桃   幸子(中村幸子)
         *人の目に触れない所で桃は熟れる

 ○若獅子の盤上一手秋高し     秋雲 (川島隆慶) 
         *藤井2冠、やるね


◆「俳句稲穂会」誌上にて6月度句会開催(2020年6月)

 
 ○錆びし線路途切れし先の夏野かな  秋雲 (川島隆慶)
         *廃駅の景

 ○くるぶしの冷え俄かなり夕郭公   幸子(中村幸子)
         *夕郭公の声に吹く風も急にひんやりと

 ○熊よけの半鐘のある夏野かな    麟太 (川崎大八)
         *夏の思い出

 ○空き瓶の薔薇一輪の置き所     つよし (市川毅)
          *お粗末な花器ゆえ
   
 ○晩酌の三日つづきの冷奴      広治 (池田広治)
         *籠る夏

 ○悪疫退散あめつち揺らす花火かな  さはる (栗間早春)
         *早く退散してくださいませ

 ○惻隠の心あるやに蝶飛びかう    正風 (星田正)
         *ウイルスと戦う人類への励まし


◆「俳句稲穂会」開催(2020年2月19日、本町コミセン)

 
 ○交番に猫の貼り紙春隣        幸子(中村幸子)
         *迷い猫か?

 ○発声の基本に戻り初稽古        つよし(市川毅)
         *初心を忘れず

 ○新妻待つ若き耕人二月畝       秋雲(川島隆慶)
         *田園の二人

 ○年の豆噛みて一人の夕べかな      宏治(池田広治)
          *うまかったなー
   
 ○白梅や百寿の詩吟朗々と       麟太(川崎大八)
         *とにかくすごい

 ○待ち合わせはミモザの下の日曜日   さはる(栗間早春)   
         *そんな日もありました

 ○身を焦がす想いは同じ猫の恋     正風(星田正)
         *初恋の思い出


◆3月4日開催予定だった「川柳稲穂会」は新型コロナウイルスのため、メールでの開催となりました。(2020年3月4日)

 
●兼題「和」

 ○外出を 控えて我が家 平和なり      諸江昭旦

●自由題句

 ○ウイルスの培養箱か?貴婦人船       片岡冬里

 ○追い越して振り向き唖然バックシャン    森川紀一

 ○断捨離は コロナのお陰 暇つぶし     諸江昭旦

 ○目に見えぬ敵に怯えて引き籠る       市川 毅

 ○かの国の検察人事この国も         田坂忠俊

 ○陽よりも 陰がいいのだ この頃は     小坂 強

 ○後手後手が 急に先手で 大混乱      太田資暁

 ○寒鴉独居の軒に宿りおり          星田正風


◆「俳句稲穂会」開催(2019年12月18日、本町コミセン)

 
 ○ラグビー場暮れて余韻の残りけり   宏治(池田宏治)
         *早明戦

 ○冬うらら飛天は乳房憚らず      幸子(中村幸子)
         *飛天は大らかに舞う

 ○メモ要らず老いし二人の年用意    つよし(市川毅)
         *余生を愛する

 ○参詣の人を横目におでんかな     麟太(川崎大八)  
          *川崎大師にて
   
 ○ラグビーの男勝どき静かなり     秋雲(川島隆慶)  
         * ラグビー日本

 ○目覚むれば猫の鼻ある冬の朝     さはる(栗間早春)   
         *寒いけど暖かい

 ○「ノックオン」子等の遊びや時映す  正風(星田正)
         *ラグビー人気


◆「川柳稲穂会」開催(2019年12月4日、御殿場コミセン)

 
●兼題「さる」

 ○年のせい忘れ去る技発揮する        田坂忠俊

●自由題句

 ○涙見て 人間皇后 ジーンと来た      太田資暁

 ○どこに行った 俺の名句の メモがない   小坂 強

 ○減る記憶 それでも増えるパスワード    片岡冬里

 ○ラグビーの誇りお辞儀とノーサイド     市川 毅

 ○サスペンド肩は凝らぬかGSOMIA       田坂忠俊

 ○愛娘 ジャッカルされて 悔し泣き     諸江昭旦

 ○病床に寿命覗きし凡夫の性(さが)      星田正風

 ○気になって毎日チエック歩数計       小美濃隆


◆「俳句稲穂会」開催(2019年10月16日、本町コミセン)

 
 ○秋灯高粱焼酎52度          宏治(池田宏治)
         *ラグビーワールドカップを見て

 ○「はくたか」の6番A席秋の空    さはる (栗間早春) 
         *旅に出ましょう

 ○敬老日バーカウンターに指ダンス   麟太(川崎大八)
         *元気よく

 ○大野分日本列島蹂躙す        秋雲(川島隆慶)  
          *台風禍
   
 ○線香を挿すに脆かり秋桜        幸子(中村幸子)  
         *墓参りの淋しさ

 ○秋灯や積ん読突如乱読に      つよし(市川毅)      
         *さもありなん

 ○あらためて寿命知る秋救急車    正風(星田正)
         *年かなー


◆「川柳稲穂会」開催(2019年9月11日、御殿場コミセン)

 
●兼題「消費税」

 ○消費税アップアップでギブアップ       市川 毅

●自由題句

 ○隣国の 煽り運転 誰止める         諸江昭旦

 ○菓子を食べ ボール沈めて 優勝す      小坂 強

 ○不思議だな 惚れる(ほれる)も惚ける(ぼける)も 同じ文字  太田資暁

 ○ともかくも家計の一助持ち帰り        星田正風

 ○アメリカに届かにゃなんぼでも打てる     市川 毅

 ○押し合ってリュックを抱いてスマホする    田坂忠俊

 ○トランプも 韓国ジョーカーに呆れ果て    片岡冬里

 ○歯医者さんキーキーやられ金払う       小美濃隆


◆「俳句稲穂会」開催(2019年8月21日、本町コミセン)

 
 ○鯔(ぼら)釣の大きな話して釣れず         幸子(中村幸子)
         *ぼらは出世魚

 ○大瀑布ただただ仰ぐばかりかな          つよし(市川毅)
         *声も出ず

 ○星飛ぶや首都高速のその向かふ           麟太(川崎大八)
         *新橋駅からの光景

 ○星流るとくと昏れたる佐久平           宏治(池田宏治)
          *姥捨(うばすて)にて
   
 ○言ひたきこと少し言えたる驟雨かな     早春(さはる)(栗間早春)
         *雨も嬉し

 ○軍国少年老ひし八月十五日            秋雲(川島隆慶)
         *廃線記念日

 ○トマト挽歌菜園の土と化したり          正風(星田正)
         *猛暑にあえなし


◆「俳句稲穂会」開催(2019年6月19日、御殿山コミセン)

 
 ○牛蛙太く一声其れっ切         幸子(中村幸子)
         *たった一声恋の牛蛙

 ○色変はり朝の挨拶七変化       つよし(市川毅)
         *ヨー!

 ○神宮の臙脂の校旗青嵐         麟太(川崎大八)
         *翻る

 ○影曳きて浅瀬に早き岩魚かな     宏治(池田宏治)
          *梓川にて
   
 ○四面楚歌免許返納梅雨寒        早春(さはる)(栗原早春)
         *あなたはいつ?

 ○跨線橋の錆びつきてをり太宰の忌   秋雲(川島隆慶)
         *太宰を追悼

 ○般若心経唱和するやに濃紫陽花    正風(星田正)
         *高畑不動尊にて


◆「川柳稲穂会」開催(2019年6月5日、御殿山コミセン)

 
●兼題「平成」

 ○平静の 後は猛暑か 冷和期か    太田資暁

●自由題句

 ○英議会に女だてらのハムレット     片岡冬里

 ○死ぬならばとっとと一人で死んでくれ  小坂 強

 ○青春の 女神が去りぬ ドリス・デイ  太田資暁

 ○老若の夏 ハモニカ横丁 烏啼く    星田正風

 ○炉端焼きゴルフ相撲と揃い踏み     市川 毅

 ○国後の火酒(ウオッカ)飲んで国燃やす  田坂忠俊

 ○トランプの 元気の素は ファーウェイ 小美濃隆


◆「俳句稲穂会」開催(2019年4月10日、本町コミセン)

 
 ○ジーンズの尖って乾く豆の花      幸子(中村幸子)
         *がばがば乾くジーンズと柔らかく咲く豆の花

 ○書体から太鼓の響き書道展       つよし(市川毅)
         *ビビッときた書に感動

 ○一打ごと打棒早稲田やおらが春     麟太(川崎大八)
         *雌伏3年

 ○草臥れのとけゆく湯船夕蛙       宏治(池田宏治)
          *畑仕事を終えて聞く蛙の声

 ○陽炎やパリ直行便の客となり      秋雲(川島隆慶)
         *パリは良い

 ○大渦の逆巻く波や若布汁    正風(星田正)
         *鳴門の大渦と名産の若布汁


◆「川柳稲穂会」開催(2019年3月19日、御殿場コミセン)

 
●兼題「春」

 ○行く春やボーっと生きて八十年     小坂 強

●自由題句

 ○盗撮で親の虐待スクープす       田坂忠俊

 ○二階から 自民へ振りまく 百合花粉  太田資暁    

 ○十億円翌日払う人がいる        小坂 強  

 ○人混みを何を急ぐかかき分けて     小美濃隆

 ○月の裏より竜宮の玉手箱        市川 毅

 ○取引はどちらが上か?泥試合      片岡冬里 

 ○あと十年ペースメーカー頼んだよ    諸江昭旦

 ○春めきて 柔肌眩し 宵の口      星田正風


◆「俳句稲穂会」開催(2019年2月20日、本町コミセン)

 
 ○水温む指のひび割れ消えにけり     源介(橋本直樹) 
         *生活実感あり

 ○水温む母は百寿に我は喜寿       幸子(中村幸子)
         *優しい母への愛情

 ○笠山の群生椿息を呑む         つよし(市川毅)
         *萩にて

 ○一椀の蛤にふと人思ふ         宏治(池田宏治)
          *思い出の人

 ○島の子に先生優しヒアシンス      秋雲(川島隆慶)
         *季語がぴったり

 ○球春や早稲田勝つべし早稲田勝つ    麟太(川崎大八)
         *母校讃歌

 ○煮凝りの一品添えて介護夫(づま)   正風(星田正)
         *早く健康にの思い


◆「俳句稲穂会」開催(2018年12月19日、本町コミセン)

 
 ○白菜は四つ切で買う老女房     源介(橋本直樹) 
         *同感の方もおられるでしょう

 ○点々とゐて陣なせり浮寝鳥     幸子(中村幸子)
         *身を守る浮寝鳥

 ○焼きたての芋剥く指の速さかな   つよし(市川毅)
         *心ほくほく

 ○気まぐれの妻が四温の窓を拭く   宏治(池田宏治)
          *陽気にさそわれる妻

 ○浮寝鳥大湖に雨の斜め降る     秋雲(川島隆慶)
         *雨中の浮寝鳥

 ○マドンナのアルバム曝す日向ぼこ  正風(星田正)
         *青春のおもいで


◆「川柳稲穂会」開催(2018年12月18日、南町コミセン)

 
●兼題「酒」

 ○点滴瓶 見つめるうちに 酒に見え  諸江昭旦

●自由題句

 ○十六歳 華やぐリンク 色香あり   星田正風

 ○何事も カナや横文字 今風に    小美濃隆

 ○そこのけと ママチャリ走る 満載で 片岡冬里

 ○お互いに 喪中はがきが 年賀状   太田資暁

 ○暴かれてコストカッターカットされ  市川 毅

 ○5G(ファイブジー)スマホに宇宙米中戦 田坂忠俊

 ○紙一重 快気祝いと 偲ぶ会     諸江昭旦

 ○鐘ならぬ ゴーンの響き 世界へと  小坂 強


◆「俳句稲穂会」開催(2018年10月17日、本町コミセン)

 
 ○鯊釣りの空にほっかり飛行船      幸子 (中村幸子) 

 ○深川をいざ漕ぎ出でむ鯊日和      源介 (橋本直樹)

 ○角打ちや淑女二人の温め酒       秋雲 (川島隆慶)

 ○温め酒向こう一年医者要らず      つよし (市川毅)  
 
 ○モモカシラレバータンハツ温め酒    宏治 (池田宏治)

 ○天に遊ぶ兜太の句会にごり酒      正風 (星田正)


◆「川柳稲穂会」開催(2018年9月18日、南町コミセン)

 
●兼題「こころざし」

 ○こころざし果たして帰る故郷なし     小坂 強

●自由題句

 ○総裁選 ギョロ目とうそぶく 口かろし  星田正風

 ○中国に 贈った土産 中国産       諸江昭旦

 ○審判に猛抗議してペナルティ       小坂 強

 ○ボランティアの真髄具現赤い鉢巻き    市川 毅

 ○パワハラや 縺れた糸の 絡み合い    片岡冬里

 ○あの人は 会長永い いつボロが     小美濃隆

 ○金農の 校歌真似して 腰痛め      太田資暁

 ○気をつけよう権力なんてないけれど    田坂忠俊


◆「俳句稲穂会」開催(2018年8月15日、本町コミセン)

 
 ○房総を圧して高く雲の峰  源介(橋本直樹) 

 ○白寿の母ゑまいて睡る星月夜  さち子(中村幸子)

 ○貴婦人の化粧乱せる汗の粒  つよし(市川毅)

 ○被災地の子ども食堂星月夜  秋雲(川島隆慶)  
 
 ○本堂にひとりの誦経老い涼し  宏治(池田宏治)

 ○含羞草(おじぎそう)唇ふれし青きとき 正風(星田正)


◆「川柳稲穂会」開催(2018年6月21日、南町コミセン)

 
●兼題「井の頭」

 ○恋の道別れの予感井の頭          星田正風

●自由題句

 ○日本では 本気でなかった 大谷君     小坂 強

 ○「言っただろ!」妻が言うなら「スミマセン」片岡冬里

 ○床屋さん 街にころがる ネタ拾う     小美濃隆

 ○演出第一中身二の次茶番劇         市川 毅

 ○新幹線それとなく横を窺えり        星田正風

 ○失言も 麻生とタケシは 許される     太田資暁

 ○噛み合わぬ 与野党叱れ 稲穂の士     諸江昭旦

 ○覗いても違和感だらけの吾の顔       田坂忠俊


◆「俳句稲穂会」開催(2018年4月18日、本町コミセン)

 
 ○無住寺に人ゐて菊の根分けかな     幸子(中村幸子)   

 ○菊根分け貰い如雨露を買いにけり    源介(橋本直樹)  

 ○独り身や語りかけたき春の星     毅(市川毅)

 ○春暁や障子に映る割烹着       秋雲(川島隆慶)  
 
 ○段畑の裾に豊かや芹の水        宏治(池田宏治)

 ○根分けする市民農園となり組     正風(星田正風)


◆「川柳稲穂会」開催(2018年3月22日、御殿山コミセン)

 
●兼題「卒業」

 〇医者通い 卒業したいが ままならぬ   小美濃隆

●自由題句

 〇恨めしく寝顔見つめる妻の顔       片岡冬里

 〇三度目の正直なるか板門店        市川 毅

 〇女房どの ピンコロ寺で 大騒ぎ     諸江昭旦

 〇暖冬の年でもないのに盛りが売れ     田坂忠俊

 〇何事も そだね・そだねと 妻に言い   太田資暁

 〇上原も イチも最後は 古巣へと     小坂 強

 〇ポカポカで ボデイラインも くっきりと 小美濃隆

 〇忸怩たる青春の路卒業し         星田正風


◆「俳句稲穂会」開催(2018年2月21日、本町コミセン)

 
 ○冬紅葉映える日和や釈迦如来    源介(橋本直樹)

 ○冬雀道に出ているカフェの椅子   幸子(中村幸子)

 ○北風にペダル漕ぐ足縺れけり    つよし(市川毅)

 ○客を呼ぶ門前そばや梅一分     宏治(池田宏治)

 ○故郷を離れて久し蕗の薹      秋雲(川島隆慶)

 ○同行の杖納めけり青木の実     正風(星田正風)


◆「川柳稲穂会」開催(2017年12月13日、御殿山コミセン)

 
●兼題「年の瀬」(あれこれ)

 〇宅配は 今年も素通り 年の暮    太田資暁

●自由題句

 〇スマホ病 何が何でも スマホ見る  小美濃隆

 〇持てたのはたった一年流行語     市川 毅

 〇年金の残額を見る年の暮       星田正風

 〇白貴の 場外相撲や 大一番     小坂 強

 〇神がかり跡目争い日本刀       片岡冬里

 〇偏差値で 東大抜いたか 最下位で  太田資暁

 〇若妻の 魅力に惑う ジンバブエ   田坂忠俊

 〇武器商人 アジア駆け抜け 荒稼ぎ  諸江昭旦


◆「俳句稲穂会」開催(2017年10月16日、御殿山コミセン)

 
 ○栗ひとつ握ったまゝに泣く児かな    源介(橋本直樹)

 ○コスモスの丘にアベック見え隠れ    一夫(山口一夫)

 ○案山子翁猫背なるもの無かりけり    幸子(中村幸子)

 ○子らの眼よ木の実を弾くフライパン   誠一郎(今市誠一郎)

 ○仲間来て何処ともなく小鳥去る     つよし(市川毅)

 ○飯炊いてあとは秋刀魚を焼くばかり   宏治(池田宏治)

 ○ロヒンギャの旅路を照らせ星月夜    秋雲(川島隆慶)

 ○仏心の宿りたるかに案山子立つ     正風(星田正風)


   

◆「川柳稲穂会」開催(2017年9月6日)


●兼題「旅」

 ○垣間見ゆ 乳房のゆるる 旅浴衣    星田正風

●自由題句

 ○ファーストもバーゲンセールじゃ色も褪せ   片岡冬里

 ○届けらる読経CD護寺会費           田坂忠俊

 ○レーダーも 近くは見えぬ イージス艦    太田資暁

 ○それとなく 想いを告げる 暑気払い     星田正風

 ○卒寿過ぎ ポルシェの走り ノロノロと    諸江昭旦

 ○若者が ズボン下して 用を足す       小美濃隆

 ○日米の似たもの同志何語る          市川 毅

 ○ユーゴから ハリルの旅は 長かりき     小坂 強




◆「俳句稲穂会」開催(2017年8月16日、御殿山コミセン)


 ○縁側に独碁(ひとりご)の音や夜の秋 (橋本源介(直樹))

 ○膝を折ることなくなりぬ終戦日    (中村幸子(幸子))

 ○夏草や古自転車が見え隠れ       (中村一夫 (一夫))

 ○遠花火音の駆けくる田舎道       (市川つよし(毅))

 ○と言ひつ墓参りする終戦日す     (池田宏治 (宏治))

 ○勤労動員母の青春遠き夏        (川島秋雲 (隆慶))

 ○雷光に転瞬畑の広がれり         (星田正風 (正) )


   

◆「川柳稲穂会」開催(2017年6月21日)


●兼題「そうかい」

 ○もりそばも かけそばも出る 同窓会    諸江昭旦

●自由題句

 ○八十路来て俺の余生は一本道      市川 毅

 ○ニコライ堂十字を切らずに手を合わす  田坂忠俊

 ○はな子去り 地域に活きる 人気像   星田正風

 ○北将軍 スターウォーズの 仲間入り  諸江昭旦

 ○夏日に聞く野際陽子の散り際を     小坂 強

 ○目覚ましのベルはまだかと起きて待つ  太田資暁

 ○テロ騒ぎ 気持ち悪いが 好奇心    小美濃隆

 ○スッピンの彼女に思わず「君の名は?」 片岡冬里


   

◆「俳句稲穂会」開催(2017年6月21日、御殿山コミセン)


 ○小鮎には品良き小皿宿の膳     (橋本源介(直樹))

 ○石楠花やいかにも旧き門構へ    (中村幸子(幸子))

 ○我が影にパッと散りたる目高かな  (市川つよし(毅))

 ○学食にすするタンメン緑さす    (池田宏治 (宏治))

 ○梅雨の間や白杖二人寄り添ひて   (川島隆慶 (隆慶))

 ○球拾い新マネージャーの夕薄暑    (星田正風(正) )



◆「川柳稲穂会」開催(2017年3月10日)


●兼題「酒(いろいろ)」

 ○試飲会 ここぞとばかり 杯重ね    太田資暁

●自由題句

 ○帰郷という言葉は遠く過疎になる    田坂忠俊

 ○百条の前に参上仕る          市川 毅

 ○老いたるを 春愁なりと 大欠伸    星田正風

 ○都心とは やっぱり違う 吉祥寺    小美濃隆

 ○ウォール街 お金は壁を 乗り越える  諸江昭旦

 ○晩酌を催促するよに女房なり      小坂 強

 ○ゴルフでも一番気になる誉め殺し    片岡冬里

 ○ヤーヤーと 名を忘れても 手を握る  太田資暁




◆「俳句稲穂会」開催(2017年2月15日、本町コミセン)


 ○冬眠であれ今生の別れかな     (市川つよし)

 ○老妻のことば静かに春炬燵     (橋本源介)

 ○ひとりでに口笛の出る春の空    (中村かずを)

 ○春立つや植物園行きバスを待つ   (川島秋雲)

 ○稲門の友待つ水戸の梅うたげ    (西村みどり)

 ○きさらぎやおもむく先に不如意あり (星田正風)




◆「俳句稲穂会」開催(2016年12月21日、本町コミセン)


 ○しぐるるや小走りに観る九品仏    源介 (橋本直樹)

 ○街行けば鈍色の空師走かな     かずを (山口一夫)

 ○過去未来天命のまま大枯野     つよし (市川 毅)

 ○マフラーの女のくぐる縄のれん    宏治 (池田宏治)

 ○冬日過ぐ今日という日を惜しみつつ  秋雲 (川島隆慶)

 ○縄文の遺跡曝して枯芒        正風 (星田 正)



◆「川柳稲穂会」開催(2016年12月2日、南町コミセン)


●兼題「免許証」
 ○断捨離のまずは手始め免許証         片岡冬里

●自由題
 ○寒き夜は貼らないホカロン抱いて寝る     小坂 強

 ○白猫の 抜毛と我が髪 混同し        太田資暁

 ○パソコンの フォント小さく 恋メール    諸江昭旦

 ○うつ癒える 小言復活 山の神        星田正風

 ○神という言葉のかろきこの頃よ        田坂忠俊

 ○パクさんも パクリがばれて 運のつき    小美濃隆

 ○クネクネと交わす姿が痛ましや        片岡冬里

 ○頼れるか由々しき時の有識者         市川 毅



◆「俳句稲穂会」開催(2016年10月19日、本町コミセン)


 ○裏木戸に松茸持参と甥の声    源助 (橋本直樹)

 ○一幅の名筆を前秋深し      つよし(市川 毅)

 ○秋晴や退院ならぬ友見舞ふ    宏治 (池田宏治)

 ○駅通り胸を反らして赤い羽根   かづを(山口一夫)

 ○天の父と飲む伝手ありや秋の空  隆慶 (川島隆慶)

 ○鹿脅し風流愛でて一句あり    正風 (星田 正)



◆「川柳稲穂会」開催(2016年9月6日、南町コミセン)


●兼題「秋刀魚」
 ○七輪の 昭和レトロで 秋刀魚焼く      諸江昭旦

●自由題
 ○麻原も 離脱するとか 言ってたね      小美濃隆

 ○ナイジェリア巌流島の手を使い        小坂 強

 ○迷うのは人に非ずや夏嵐           片岡冬里

 ○支払うは 空き家にかけた 火災保険     田坂忠俊

 ○納涼会 ベリーダンスに メタボ酔い     星田正風

 ○赤穂義士六っ個足りぬと嘯きぬ        市川 毅

 ○リオからは 何とかなるさと 教えられ    太田資暁



◆「俳句稲穂会」開催(2016年8月17日、本町コミセン)


 ○桃食べて舌滑らかや三姉妹        橋本直樹

 〇誰を待つボトルの前に桃三つ       山口一夫 

 ○落鮎や簗打ちし人罪なきか        市川 毅

 〇落鮎の大小のよし酌みにけり       池田宏治

 ○主亡き座敷の広さ盆の月         川島隆慶

 ○初秋や人生ノート書き始む        星田正風

 ○夏祭産土(うぶすな)さまへ記紀の道   中村幸子




◆「俳句稲穂会」開催(2016年6月15日、本町コミセン)


 ○夏祭産土(うぶすな)さまへ記紀の道   中村幸子

 ○祭笛半纏の文字踊りけり         市川 毅

 〇梅雨寒や医師の話を一人聴く       山口一夫

 ○梅雨寒し鎮まれ肥後の地の神よ      川島隆慶

 ○まろびつつ生きて傘寿や衣替え      橋本直樹

 ○学び舎に鎮まりし夏風通る        星田正風

 〇ついでにと引き始めたる草の嵩      池田宏治



◆「川柳稲穂会」開催(2016年6月7日、南町コミセン)


●兼題「梅雨」
 ○梅雨入りに ブルーシートの 数増える    諸江昭旦

●自由題
 ○広島と南京無理に結びつけ          市川 毅

 ○ミサイルで 破れかぶれの三代目       片岡冬里

 ○広島で挽回はかるあひるさん         小坂 強

 ○オーイ・ソレ 吾も認知症の仲間入り     星田正風

 ○クルーズで 花見のはずが 桜餅       小美濃隆

 ○低成長 焦る時代に 角栄本         諸江昭旦

 ○お隣の ゴミ見て今日の曜日知る       太田資暁

 ○就活は早稲田グッズで身支度を        田坂忠俊



◆「俳句稲穂会」開催(2016年4月19日、本町コミセン)


 ○さくらさくら古希と喜寿とのあはひにて  中村幸子

 ○へり行き来普天間基地の遅日かな     池田宏治

 〇子ら帰京待つ日々もあり風かおる     川島隆慶

 ○この街に燕見ずしていくとせや      山口一夫

 ○薫風や一番ホールのティ―アップ     橋本直樹

 ○大空へ背伸びするかの木の芽かな     市川 毅

 〇初燕独居のひさし浮き立てり       星田正風



◆「川柳稲穂会」開催(2016年3月16日、東町コミセン)


●兼題「稲門会」
 ○稲門会三田には負けます寄付集め      太田資暁

●自由題
 ○まだましかあんた誰ねと言わぬ母      田坂忠俊

 ○ジョーカーの代わりとなるかトランプ氏   諸江昭旦

 ○良き家内、二人になればおっ家内      片岡冬里

 ○漢字テスト許容広がりホットする      小坂 強

 ○元の付く肩書き頼る過去の人        市川 毅

 ○政治家が 鬼よりこわい 週刊誌      小美濃隆

 ○同窓会来なきゃよかった夢破れ       星田正風



◆「俳句稲穂会」開催(2016年2月17日、本町コミセン)


 ○初夢のタイムスリップ五十年      市川 毅
    
 ○残り鴨我が足取りに添ひくれし     中村幸子
   
 ○初場所や日の本沸かす琴バウワー    橋本直樹
   
 ○蹌踉と退院の路冴え返る        山口一夫
   
 ○やはらかな日差しに太る猫柳      池田広治
   
 ○方丈記閉じて冷酒冴え返る       川島隆慶
   
 ○ストリートダンスのリズム はだれ雪  星田正風
   




◆「俳句稲穂会」開催(2015年12月16日、本町コミセン)


 ○福耳の人のうとうと冬薔薇        中村幸子
 
 ○眠らんとする山の抱くダム湖かな     池田宏治
 
 ○偕老の妻の指図の年用意         橋本直樹
 
 ○同期生幾人(いくたり)逝きし年惜しむ  山口一夫
 
 ○冬木立ドッグイヤーの仲間入り      川島隆慶 
 
 ○煉獄の想い消えゆく寒椿風        星田正風




◆「川柳稲穂会」開催(2015年12月8日、本町コミセン)

1.兼題句  「枯葉」
  ○モンタンの枯葉いずこやテロのパリ      市川 毅

2.自由題句
  ○隣席の熟女のたまう女陰(ほと)賛美      星田正風

  ○頼れるは預金通帳古女房           片岡冬里

  ○覚束(おぼつか)ぬ取り消しの理由(わけ)博士号 諸江昭旦

  ○あちこちにテロテロ満ちる年の暮       小坂 強

  ○杭事件長さ足らねど悔い残る         小美濃隆

  ○夢の中いい句だったが朝忘れ         太田資暁




◆「川柳稲穂会」開催(2015年9月8日、本町コミセン)


1.兼題句 「秋刀魚」
  ○秋刀魚までごっそり持ってくチャイニーズ  小坂 強

2.自由題句
  ○火花ないベストセラーがわからない     小美濃隆

  ○牛丼の玉葱は増え肉は減り         諸江昭旦

  ○解凍の秋刀魚求めし家計かな        星田正風

  ○クネクネと米中横目に桟敷席        太田資暁




◆「俳句稲穂会」開催(2015年8月19日、本町コミセン)


 横丁はものの匂ひや夏の月    橋本直樹

 山里に煙一筋水の秋       池田宏治

 どぶろくや窓に迫れるよるの崖  中村幸子

 藤村も手酌なりしや濁り酒    市川 毅

 炎天下病む身の一歩又一歩    山口一夫

 女郎花檀家を廻る若き僧     川島隆慶

 残暑かな少欲知足の日々遠し   星田正風




◆「川柳稲穂会」開催(2015年6月1日、本町コミセン)


〇兼題句「夏」
 暑苦し雷臍を取ってみな       市川 毅

〇自由題句
 ドローンが印を結んで現れた     小美濃隆

 新垣のしくじり先生板につき     小坂 強

 身は一つそれもなくなりゃ楽になる  諸江昭旦 

 自利を追ふ仏性の身に夏木立     星田正風

 大阪都スッタモンダで即廃都     太田資暁


◆「俳句稲穂会」(2015年4月15日、本町コミセン)


 見失ふ高さに縺れ春の蝶      中村幸子

 木洩れ日の輪に浮かびたる落椿   市川 毅

 春宵や素足に下駄でそこらまで   橋本直樹

 老いらくの夢をちと乗せ花筏    山口一夫

 風に綾なして自在や花筏      池田宏治

 水温むまずすきくわを洗いけり   星田正風
 



◆「川柳稲穂会」開催(2015年3月4日、本町コミセン)


○「題・武蔵野」
  ・武蔵野を独歩気取りで独り占め      市川 毅

○「無題」
  ・ワインバー塩辛あるかと親父聞く     諸江昭旦

  ・ままならぬ世の断捨離や恋心       星田正風

  ・朝もやの池のほとりでひと休み      小美濃隆

  ・長電話している女房の肩突つき      小坂 強

  ・シラフでも歩く姿は千鳥足        太田資暁




◆「俳句稲穂会」開催(2015年2月18日、本町コミセン)


 蕗の味噌出来て始むる手酌酒     池田宏治

 羨まし脇見知らずの猫の恋      市川毅

 立春の雲ゆく挨拶するやうに     中村幸子

 高野切手習ふ夜半や猫の恋      橋本直樹

 春一番街行く人は皆斜め       山口一夫

 来し方のほろ苦き身やふきのとう   星田正風

武蔵野稲門会